Brothers AM
Analog Manとのコラボレーション
著 Joel Korte
僕は今安堵感でいっぱいだ。
なによりも僕こそ、これをとても望んでいた。
Analog Manといっしょにペダルを作ったんだ。
Brothers AMはKing of Toneオーバードライブへのトリビュートだ。Analog Mikeと密接に協力し、King of Toneを更に発展させ、皆が憧れる回路を全く新しい方法で探求できるようにした。
オールアナログのシグナルパス、多くのボーナス(Beano Boostにインスパイアされたトレブルブースターなど)、そして僕達のペダルに期待される便利なデジタルコントロール(つまりプリセット!)を搭載している。
しかし、こうやって実際に書いていると、このペダルのストーリーの人間的な側面にこだわりたくなる自分がいる。技術的なところは製品ページに任せよう。
ミニドキュメントも作ったけど、更にもう少しだけ語らせてほしい。
コネチカットにあるAnalog Manを始めて訪れたとき、ちょっとした出来事があった。
僕達はみんなペダルを買った。
僕、Zack、Knobs、Joe、みんなだ。(僕はオールドのBlues Breakerも購入したけど、帰りの飛行機でセキュリティに止められた)
Analog Manに初めて出会ったのがいつかははっきり覚えてないけど、2000年代に古いインターネットフォーラムに出入りしてたころだってのは覚えてる。King of Toneであれ、Sun Faceであれ、Beano Boostであれ、Analog Manが話題に上がるときはいつもこうだ:「とにかく最高」。
それ以来Analog Manは僕の中で常に特別な位置にある。経験、評判、そしてちょっとしたミステリーが混ざった稀有な存在。彼の工房に行ってみんな気づいたのでは、僕達みんながそう感じてたということだ。みんなその記憶の自分だけのバージョンを持っていて、そのヒストリーの一部を家に持って帰りたがった。
それがAnalog Manの重力だ。
そしてMike Pieraに会えば、全てが理解できる。
初めてMikeに会ったときは、このプロジェクトが上手くいかない理由ばかりを考えていた。
きっとプロトタイプが気に入らないとか、King of Toneに対して保守的とか、それとも単に気が合わないとか。辺に聴こえるかもしれないが、実際に起ったことよりそれらのほうが僕には理にかなってた。
その代わりMikeは想像以上にリラックしていて、寛大で誠実なパートナーだった。このプロジェクトがこれ以上無いほど自然に感じられた理由だね。ミニドキュメントの24:04あたりでは、僕がここで述べるよりも彼のアプローチをよく要約している。
Mikeと過ごしてAnalog Manの工房を見学したら、このプロジェクトはすぐに明確になった。Mikeの作業を全て再現することは出来ない。すべてがあまりにもパーソナルで、ハンドメイドで(有限なヴィンテージNOSパーツを使って)作られている。なので僕達はKing of Toneを更に発展させることに焦点を当てた。完璧なクローンに労力を費やすのではなく、拡張された同等品を作ることにしたんだ。
しかし、僕達の誰もが考えていたよりも、遥かに、遥かにオリジナルへ近づくことが出来た。ミニドキュメントの22:15を観れば、最終プロトをA/Bテストしたときの僕達のピュアな反応がわかると思う。
だから、ホッとしてるんだ。
そして厚かましいのは承知で言わせてもらおう。King of Toneは「本物」だ、僕達を虜にした。単純明快な使い方、いつもJust Rightなサウンド。こんなにギターを弾いたのはいつ以来だろう。
そのエネルギーを新たな方法で表現するためにBrothers AMと行ったプロセスを誇りに思うよ。
読んでくれてありがとう。